12月 102016
 

俺は昔から、子供の頃から、空を見るのが好きだった。青い空。その空は、あれから長い年月が経っても、変わらず頭上にあり、今でも青いままだ。
しかしいつからだろう。俺は空を見ても、昔のように青いとは思えなくなっている。青い空、それは確かに青いんだけれど、昔のようには俺の心を掴まえてはくれない。空を見ても、何か押しつぶそうとする天井のようなものを感じて、俺は素直に空が青いとは思えなくなっている。
俺は不幸だと思うし、事実そうだ。そうだと言ってくれる人もいる。その不幸が、空の青さを減じさせているのだろうか。だったら、俺はいつ幸せになって、その青さを再び素直に感じれるようになるのだろうか。
「逆境を撥ね退ける」--俺はもう長いこと、これを強いられている。学生時代から、俺を取り巻く世界はその姿を変え、俺に襲い掛かってくるような顔を見せる。大学を卒業する時、2013年に世界を変えた時、他にもあったかもしれないが、俺は逆境を撥ね退けてきた。そして今も、俺は逆境にある。それは、空を見ても青いと思えなくなっている現状、それが逆境それそのものだ。
俺は生まれてきて、皆と同じように生きている。けれど生まれてきたからには、生きているからには、その証を残したい。たとえ俺がかつて世界を変えたとしても、それを知る者は、いないように思える。だから明らかな形で、この世に自分が生きた証を残したい。
それと俺には年老いた両親がいる。彼らに恩返しするためにも、自分が生きた証をこの世に残したい。彼らは知らないだろうが、俺は両親に物凄く感謝していて、こんな高齢無職のダメ男にも愛情を持って接してくれる、そんな彼らに涙が出そうなほど感謝しているのだ。
だから俺は、もう一度小説を書いてみようと思う。生きた証、それになると思うからだ。また、俺が認められれば、両親に恩返しをすることにも繋がる。そう、俺にはもう、作家になるしか残された道は無いのである。だからやってみよう、その時に空を見て、綺麗な青空だと思うことが出来るためにも。

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