3月 272021
 

今でもわからないことがあるのだが、もう20年近く前、2002年のことだ。
俺は当時、大学を卒業して実家に帰ってきて、ネットゲームにハマっていた。その中でも「リネージュ」というやつを一時期熱心にやっていたのだが、ある日いつものようにそのゲームをやっていて、一人でフィールドをウロウロしていると、別のキャラクターが近づいてきた。確か名前は「Vessel」だったと思う。
そのキャラクターのことは全く知らなかったのだが、なぜかそいつが俺の近くで、会話ウインドウに英語の文章を書いた。長文だったので俺は「?」と思い、読もうとしたが、知らない単語が入っていて読めない。それで一応内容を書き留めておいた。
その後その出来事のことは忘れてしまい、書き留めた紙もどこかへ行ってしまった。
けれど2005年になって、なんとなく気になって、文章中の単語をいくつか思い出し、それらの単語をGoogleで検索してみた。すると、それはエドガー・アラン・ポーの「イスラフェル」という詩の一節だとわかった。古い英語で書かれているために知らない単語があり、そのままでは読めないので、俺は気になって、アマゾンで「ポー詩集」を購入してみた。しかしそれを読んでも、何のことだか意味がわからなかった。
参考までに、その詩を下に掲載しておこう。
 

In Heaven a spirit doth dwell
“Whose heart-strings are a lute”;
None sing so wildly well
As the angel Israfel,
And the giddy stars (so legends tell),
Ceasing their hymns, attend the spell
Of his voice, all mute.

Tottering above
In her highest noon,
The enamoured moon
Blushes with love,
While, to listen, the red levin
(With the rapid Pleiads, even,
Which were seven,)
Pauses in Heaven.

And they say (the starry choir
And the other listening things)
That Israfeli’s fire
Is owing to that lyre
By which he sits and sings—
The trembling living wire
Of those unusual strings.

But the skies that angel trod,
Where deep thoughts are a duty,
Where Love’s a grown-up God,
Where the Houri glances are
Imbued with all the beauty
Which we worship in a star.

Therefore, thou art not wrong,
Israfeli, who despisest
An unimpassioned song;
To thee the laurels belong,
Best bard, because the wisest!
Merrily live, and long!

The ecstasies above
With thy burning measures suit—
Thy grief, thy joy, thy hate, thy love,
With the fervour of thy lute—
Well may the stars be mute!

Yes, Heaven is thine; but this
Is a world of sweets and sours;
Our flowers are merely—flowers,
And the shadow of thy perfect bliss
Is the sunshine of ours.

If I could dwell
Where Israfel
Hath dwelt, and he where I,
He might not sing so wildly well
A mortal melody,
While a bolder note than this might swell
From my lyre within the sky.
 

この詩の冒頭の一節が、リネージュの会話ウインドウに書き込まれたのだ。一体何が言いたかったのだろう?
ちなみにイスラフェルというのは、正確にはイスラーフィールといい、Wikipediaには「イスラム教において、最後の審判の裁きを知らせるラッパを吹くといわれ、音楽をつかさどる天使」とある。当時調べてみたら、ユダヤ教のメタトロン、つまりミトラに対応するとのことだった。

・イスラーフィール(Wikipedia)・・・https://ja.wikipedia.org/wiki/イスラーフィール

あれは一体何だったのか。未だにわからないし、わかる気配もない。イスラーフィールに何かあると言いたかったのか、それともエドガー・アラン・ポーに何かあるということなのか。何が言いたかったんだろう?

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